MATSUNOSUKE 平野顕子のパイとケーキの店 ビッグアップルパイ お取り寄せフォーム

ケーキの歳時記

バックナンバー

1月 アップルパイの癒し
厳冬のニューイングランド

2月 チョコレートブラウニー
バレンタインデー

3月 メープルシロップ・チーズケーキ
マサチューセッツのメイプルシロップ工場

4月 ボストン・クリームパイ
ボストンとボストンバッグ

5月 巨大なデコレーションケーキ
卒業パーティーの花形

6月 ベークセール
労働と報酬そして遊び

7月 ストロベリー・ショートケーキ
独立記念日

8月 クランベリー・ブレッド
ファーマーズ・マーケット

9月 マフィン
大学生活の思い出

10月 パンプキンパイ
ハロウィーン

11月 インディアン・プディング
感謝祭

12月 フルーツケーキ
クリスマス

5月 巨大なデコレーションケーキ

5月・6月は、アメリカでは卒業のシーズンである。アメリカの大学の授業は噂にたがわず大変で、死ぬほど勉強させられた。宿題、レポート、プロジェクト、テストの嵐といっていい。だから卒業は一大開放だ。

卒業祝いのパーティーで花形になるのが、特大の、派手なデコレーションを施したケーキだ。これは誕生祝いなどにも登場する。

台になるのはいろいろあるが、たいてい60センチから70センチ四方の巨大なスポンジケーキ。そこに砂糖が主原料のアイシング、またはバタークリーム様のものを塗って白いバックを作る。するとケーキは、まるで一枚の巨大なカードになる。

お店に頼むこともできるが、お祝いをする人が白いまま買って帰って、お祝いをされる人へのメッセージを自由に描きこむことも多い。これはスーパーマーケットで安く手に入る。さまざまな色のチューブ入りアイシングやチョコレートチップなどを使って、趣向を凝らしたデコレーションが作られる。

おめでとうとか、大好きよとかいう言葉、花の形に絞り出されたクリーム。いろいろな形のろうそくも揃っている。その人の好きなものや、動物のプラスチックのミニチュアをケーキの上に載せたりすることもある。

こういうにぎやかなケーキは、ショーケースの中で冷やされて澄ましているケーキとは似ても似つかない。祝う人の喜びをぎっしり載せて、全存在でおめでとう!と叫んでいる。そんな感じだ。

お菓子は、思いを伝えるのにもいい。思いを言葉にのせるだけではなく、甘く優しい味わいのお菓子にのせる。お菓子そのものが、幸せを媒介するものだから、嬉しい思いならますますよく伝わる。これは、いい考えだと思う。

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